2100年01月01日

プロローグ

 中埜新はよく裸になる子どもだった。
 幼稚園は仕方ないにしても、小学校の6年間でも裸になり続けたのだから相当なものである。小学校も高学年になると、さすがに裸になることについて教師が本気で制止するようになったが、それでも教師の目の届かないところで新はたびたび裸になった。
 自分がなぜこうも裸になりたがるのか、新はよく解らなかった。しかしもう昔から裸になりすぎていたので、服を着ているほうが不自然な気がするのだった。
 そんな新がこの春から、なぜか女子校に入学することになった。名前が中性的であるのに加え、二次性徴前の新の顔立ちは、まるで美少女のようにかわいらしかった。おかげでそんなミスが起きた。
 幸いなことに入学してから2ヶ月、学校側にはまだ男であるということはバレていない。バレたときの騒動を思えば、このまま隠し通したいと新は願っていた。女の子のふりをしておとなしく生活していれば、それも決して不可能ではあるまい。
 しかしひとつ問題があった。
 すぐに裸になりたがるという悪い癖だ。
 小学校の頃からの慣習で教師の前でなることはなかったものの、生徒しかいない場面ではたびたび裸になった。そのため新が男の子であるということは、生徒たちの間では早くも公然の事実となっていた(そもそも小学校が同じ子もいたのでバレないはずがなかった)。
 これはそんな中埜新が、中高一貫の全寮制女子校、私立宇佐木学園で過ごした日々の物語。
 
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2012年08月20日

午後3時30分

 ぺちょっ、ぴちょ、ぷちゅ、ちゅっ、っちゅ。
「うふぃっ、うふぁっ、あっ、ああ……」
 まごころ棟4階6号室には、少女たちの奏でるついばみと、新のあえぎ声だけが響いていた。
 もはや新は体のありとあらゆる部分を少女の群れに覆い尽くされ、外側からその姿を確認することはほぼ不可能だ。少年が素っ裸なのはいつものことだが、今は周りにいる女の子たちもほぼ裸、纏っていたとしてもキャミソールか、あるいは片足に引っ掛かったままのショーツのみとなっている。もとより二次性徴前で少女同然の体つきをしている少年のこと、こうして半裸少女の肉の波に埋没してしまうと、完全に区別がつかない。ただひとつ、波間からときおり姿を見せる、彼がこの空間における唯一の男性性である確固たる証拠としての屹立が、その一個の塊の中に男子がいることをなんとか主張していた。
 しかしその勃起もまた、息継ぎのために海面に浮上しては、またすぐに潜ってしまう。
 ちゅううぅぅ、ぴちゅ、ちゅぼばっ、ちゅっ、ちゅるるるるぅぅ。
 少年の体を覆っている少女たちは総勢8名。その8名が、まるで酸素ボンベの吸い口を奪い合うように、新のちんこめがけてデッドヒートを繰り広げている。
 いま亀頭を咥えているのは、この部屋の主のひとりである阪本美鈴。頬をへこませるほどの強烈なバキュームは、少女の咥内と新のつくしんぼの結合を磐石のものにしているように見える。
 しかし勢いよく吸ってしまうと限界が来るのも早い。美鈴が呼吸のために唇を弛緩させた瞬間を見逃さず、割り込むように次に新のとちおとめを奪ったのは、おもいやり組の千葉ひかるであった。100分の1秒のタイミングを正確に察知するその飛び込みは、さすが水泳部のエースであった。ひかるは料理部の美鈴のように一気に力を使い果たしたりはしない。ぺちょっ、ぷちゅっ、と小刻みな吸いつきを繰り返した。
 だがそれでは隙が生まれやすいのもまた事実である。唇が新の芝生からやや離れた瞬間に、同じくおもいやり組でひかるとはルームメイトであり無二の親友でもある、多田まゆかの参加を許してしまった。それまでまゆかはカリの部分に尖らせた舌先を当てていたが、このタイミングで一気に亀頭との接触に乗り出す。ひかるは一瞬だけ不服そうな顔をしたものの、乱入してきたのがまゆかだったこともあってか素直に亀頭の半分を譲り、自分は新の向かって左側に退いた。右側を任されたまゆかの舌さばきはさすがの一言で、いかにもテニス部らしくコート全体を広く使う。縦横無尽に打ち落とされる強烈なスマッシュに、新の亀頭はあっちへこっちへと振り回された。普段4年生の広瀬小梅と組んでいるダブルスでもまるで物怖じしない勝負度胸が、フェラチオにも如何なく発揮された形だった。
「あふぅっ、ふふぁっ、ひゃうぅっ、うっ、っぱはぁっ」
 さすがに仲の良いひかるとまゆかのチームワークは絶妙で、少年のあえぎ声はますますそのボリュームを上げた。
 その様を見てあきらめたか、ほがらか組で吹奏楽部の根津恵那は、バッハはひかるとまゆかに任せることにし、自分は新のワーグナー、すなわち乳首に狙いを変更したらしい。定期演奏会ではピッコロを軽やかに吹き鳴らす恵那の唇は、新の右乳首に唇を這わせ、得意の腹式呼吸で音色を奏でる。それはお嬢様育ちでクラシックにしか興味のなかった恵那が、ジャズのアドリブの愉しさに気付いた瞬間でもあった。
posted by おむすび三太 at 15:30| 8月20日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月09日

午後2時00分

 玄関のドアの覗き窓から見えたのは、新の知らないふたりの女生徒だった。
 ひとりはピンクのビキニ(5年あざやか組)、もうひとりは黄緑のブラウス(3年きよらか組)である。3年きよらか組ということは里見夏子と同じクラスだな、と新は思った。
 初対面の相手に少しだけ迷ったものの、やはり新は服を着ることはなく、素っ裸のままドアを開けた。
「……なんですか? みちるならソフトボール部の練習なんですけど」
 新が姿を見せると、ふたりの少女は少し慌てた素振りで目を泳がせた。まさか裸で現れるとは思っていなかったようだ。それでも先輩らしい5年生が、先に気を取り直して言葉を発した。
「――だいじょうぶ。中埜新くん、私たち、あなたに用事があって来たから」
「僕に?」
「そう。いきなり訪ねてきてごめんなさいね。私は5年あざやか組の志田夕子。こっちは……」
「3年きよらか組、春田凛」
 春田凛は低めの声で、新のほうを睨むように自己紹介した。
「1年まごころ組の中埜新です、どうも……」とりあえず新はペコリと頭を下げた。
「えっと、中に入りますか?」
「うん、そうさせてもらう」
 気持ちが落ち着いたらしい志田夕子は、5年生らしいゆったりした仕種で入室する。そのあとにつく春田凛は、ドアを支える新の脇を通り過ぎる際、やはり睨みつけるような一瞥をくれた。いったい何を怒らせたんだろう、と新は疑問に思う。
 部屋の造りは全室共通のため、ふたりはスタスタとリビングに歩みを進めた。玄関のドアを閉めてから新が遅れてリビングに入ると、ふたりは腰を下ろすことなく新のことを待ち受けていた。
 新からなにかを訊ねるまでもなく、志田夕子のほうから先に口を開く。
「あのね、私たち手芸部をやっているの。それで新くんにプレゼントを作ったから、ぜひそれを着けてほしいと思って持ってきたんだ」
 相方がそこまで言うと、春田凛のほうが提げたトートバッグからなにかを取り出した。
 それは円錐のような形をした、見たことのない布製品だった。薄ピンクの生地は柔らかそうで、円錐と言っても自立はしないだろう。今は春田凛が先端を下にしているから円錐状だということが分かる。大きさは人差し指と中指を合わせたくらいか。
 なにに使うものか、さっぱり分からない。
 首を傾げてそれを見つめる新に、志田夕子が正解を教えてくれる。
「おちんちん入れよ」
 新は驚いて顔を上げた。平然としているような緊張としているような、新には4歳上の志田夕子の表情は掴み取れない。彼女はそのまま説明を続けた。
「私ね、やっぱり新くんがいっつもおちんちんを出しっぱなしなのはよくないと思うの。でも新くん、なるべくなら服を着たくないんでしょう? だったらおちんちんだけでも隠してもらおうと思って」
posted by おむすび三太 at 14:00| 8月9日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月03日

午後4時20分

「んはっ、はっ、ひゃう、ひゃ、ふひゃうぅっ」
 榎本優のあられもない喘ぎ声が部屋じゅうに響き渡る。
 後ろから挿入した優の膣はキュッと締まり、出し入れするたびに新の肉茎に目くるめく快感を与えていた。日々の剣道部の練習で摺り足で歩くことにより、優の内腿の筋肉は他の少女に比べて格段に発達している。つまり優が剣道を極めれば極めるほど、優の膣の感触はよくなる。優は「応援してくれたお礼」とトーナメントを勝ち上がるたびに新に挿入を許すが、それが自分の陰茎に幸福をもたらすのだとすれば、チアリーディング部の新としては優の剣道部での活動を必死に応援したくなるに決まっていた。
「お、おいっ。優ばっかりでウチのことを忘れてるんじゃないのかっ」
 榎本優の尻を掴みながら恍惚の表情を浮かべつつ腰を振る新に向かってそう抗議の声を上げてきたのは、優のすぐ隣りでまったく同じ姿勢で、やはり新に向かって尻を向けて四つん這いになっている優そっくりの少女――榎本玲である。優の双子の姉である彼女もまた、妹経由で新のセックスフレンドとなっていた。はじめは玲に隠れて行なっていた行為も、今では堂々と3P仕様だ。妹の中で暴れ続ける新の牡竿を欲しがって、玲の膣口は液体を間断なく噴き出しながらヒクヒクと蠢いた。
「ぬぁっ、あっ、あ、来たぁっ……ふああっ」
 いま挿入している膣の感覚はもちろん最上級に気持ちいいが、視覚で捉えた美味しそうな穴の味を知りたくなる気持ちも抑えられない。新は左に向けていた身体をひょいと右に移し、男根を玲の膣に突き刺した。もうすっかり慣れた玲の膣は、にゅぞぞ、と新の屹立を一気に最後まで受け止める。軽音楽部でドラムを担当する玲の膣は、いっぺんにいろんな部分から勃起を叩いてきて、絶妙なハーモニーを生んだ。
「あぁん。新くん、やなのぉ、お姉ちゃんじゃなくて優にだけちょうだい」
「ぬぁっ、ひぃあっ、ぬぬぅっ、へああっ、き、気持ちいい……あれっ、えっ」
「やぁぁあああぁっ。新くんだ新くんだ、優のほうに戻ってきてくれたんだね。あっ、ああんっ。気持ちいいよう。新くんのチンポ、だ、大好きぃい」
「ず、ずるいぞっ。ウチだって、玲だって新のチンポのこと大好きなんだからな……ふああっ、来たぁ」
 バランスよく高まってゆけるよう、交互に代わる代わる抜き差しを繰り返す。双子は髪型を一緒にすれば見分けがつかないほどにそっくりだが、膣の感触はだいぶ違う。しかしどちらにも共通のこととして、小さくて締め付けが強い。これでは果ててしまうのも時間の問題だ。
「ちっ、ちがうよっ。優たちのおちんちんが小さいんじゃ、ないよっ。ひ、ひゃああ」
「そっ、そうだよっ。新のおちんちんが前より、おっきく、なったんだっ。ふ、ふぁああ」
 なるほど言われてみればそうかもしれなかった。13歳になった新は成長期の入り口に立っていて、最近では膝が痛むときがあった。だとすればペニスもそれに合わせて成長するのは当然のことだ。それに対し少女たちは、中学生までにはもうほぼ身体が出来上がっている。硬さがほぐれてゆくことはあっても、ちんこのサイズが変わることはもうあまりない。だとすれば今後、新の成長が加速し、男性器が大きくなればなるほど、相対的に少女たちの膣の締め付けは強くなってゆくのだった。
 新はもうどちらの膣に向かってか判らないまま、恍惚の表情で腰を振り続けた。
posted by おむすび三太 at 16:20| 8月3日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月29日

午後1時50分

 体温が急に高まって大汗をかいたと思ったら、その汗の蒸発によって寒気に襲われる。中埜新は昨晩からベッドの中でずっとそれを繰り返していた。
 完全に風邪をひいてしまった。参った。宇佐木学園に入学して初めての風邪だった。
 原因は明白だった。昨日の夜の夏祭りで、浴衣なんか着てしまったからだ。そもそも普段は多くの時間を素っ裸で過ごす新のこと、薄着で過ごすのには耐性があったはずだが、どうも浴衣は肌に合わなかったらしい。クリーム色に朱色の金魚が泳ぐ華やかな浴衣を羽織った瞬間から、新はくしゃみが止まらなくなり、祭りが終わるころにはふらふらになってしまっていた。
 そのため約束していた木村未来との交歓はキャンセルせざるを得なかった。あの学生寮の棟全体が橙色の灯りに染まる幻想的な夏祭りの会場で未来と会えず終いだったことは哀しい。体調の不良に精神が引っ張られて、新は思わず泣きそうになった。
「いいじゃない、お祭りは来年だってあるんだから」
 至近距離、と言うか新のベッドに潜り込んでいる木村未来は、新のリクエストによって昨日の浴衣を着てくれている。群青色に黄色い菖蒲のあざやかな浴衣は、未来によく似合っていた。しかし部屋の白熱灯の下ではどうしたってその魅力も半減してしまっている。
「それよりも新はしっかりあったまって、早く体を治しなさい」
 そう言うと未来はぎゅっと、新の体を包み込むように抱擁してきた。新よりも7センチも身長が高い未来の、すらりと長い腕が背中に這う。新は朦朧とする意識の中で、ともすれば健康時よりも増幅された幸福感を味わっていた。密着した未来の肉体は、彼女が浴衣の下は裸であることを如実に示していた。もちろん新が素っ裸であることは言うまでもない。
 10日前のあの日から、すっかり両思いとなったふたりであった。
 そのときだった。ガチャリと部屋の扉が開く音が聞こえ、未来の体がビクリと震える。
 この部屋にノックもなしに入る人間は、ここに新がいる以上あとひとりしかいない。
「お待たせー。時間かかってごめんね、新。お腹すいたでしょう? おかゆ、1回失敗しちゃってさ。これは成功したから大丈夫だよ。食べられそう?」
 話しながら新のベッドまでやってきたのは、果たしてルームメイトの南野みちるであった。
 新はぼんやりとした頭で、そう言えばみちるはソフトボール部の練習は休んでくれたのであり、今までの不在もおかゆを作りに食堂に行ってくれていたのであり、その間に木村未来をベッドの中に招き入れているこの状況は、なかなか気まずいことだと思った。
 未来は新以上にこの状況に危機を感じたらしく(生徒たちの間でアイドル的な存在である中埜新と両思いになったということは、なるべく周囲に隠しておいたほうが身の為であると考えていた)、咄嗟に布団の中に潜り込み、身を隠してしまった。
 この際に布団に引っ掛かってめくれた未来の浴衣の裾が、新のちんこをすそそそそ、と擦り上げる。
 その予想外の快感に、感覚が鈍っているはずの新は久しぶりの強烈な刺激を感じた。
「うひひぃぃいいっ! ……っはぁ、はあ。…………やったね、嬉しい。みちる、ありがとう。あーん」
posted by おむすび三太 at 13:50| 7月29日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月26日

午後7時35分

 またみちるとはぐれてしまった。みちるは運動神経がいい割に方向感覚はからっきしで、自分の髪を洗い終わったあと立ち上がり、新のほうへ来ようとするのだろうが、そのままあさってのほうへ行ってしまうということがよくある。新が髪を洗い終えると、大抵みちるはいなくなっている。
 仕方ない、ひとりで適当に湯船につかり、そして出ようと立ち上がった新に、声が掛けられる。
「新くんじゃない。ひとり?」
 振り返ると、そこにいたのは南歩美である。さらにその後ろには丸井詩春と村崎翔子がいる。歩美と詩春は茶道部で先輩後輩の間柄だが、そこに園芸部の翔子という組み合わせは珍しい。そう言えばぴょんぴょんなんだったっけ、と思うが定かじゃない。
「そうなんです。ルームメイトとはぐれちゃって」
「あらら。じゃあ私たちと一緒に浸かろうか」
「ちょ、ちょっと待てよ、歩美センパイ。なんでこんな奴とっ」
 歩美の提案に、詩春が抗議の声を上げた。詩春はいちど結ばれたあとでも、こうして日常生活では新のことを毛嫌いしてみせた。そんなところがこの先輩はかわいいな、と新は思う。
 詩春が腕でさりげなく隠している右の乳首が、実は乳房に陥没していることを新は知っている。
 その陥没乳首を吸って隆起させたときのことを思い出し、新は下半身に血が集まるのを感じた。
 こうなるともうダメだ。そう言えばなんで僕は女湯に入れているんだろう、ということを思い出してしまうと、13歳の新の勃起は収まらなくなってしまう。当然と言えば当然である。
 むくむくと頭をもたげてゆく新の男根に、最初に気付いたのは歩美だ。見るなり歩美はにやりと笑った。歩美先輩の底知れぬ上品さに新の羞恥心が刺激され、幼い男根はすっかり硬くなった。
 しかしこのフラッグを最初に掴んだのは歩美ではなかった。気配なく近づき、泡のついた手でそれを獲得した者――それは生徒会長である日野瞳であった。後ろには夏目馨と、妹の日野茜もいる。
「せ、生徒会長。どうしたんですか、急に」
 突然すぎる展開に、泡まみれの快感よりも驚きのほうが先に来た。
 さらにはあとから馨が右の陰嚢を、茜が左の陰嚢を揉み始める。
「うぁっ。せ、先輩たち、な、なんなんスか、こんな、急にっ」
「いいから。新くんは黙って気持ちよくなりなさい」
 茜はそう言うと、陰嚢の皮を引っ張って少しつねってみせた。ピリリとした唐辛子みたいな快感。
「あー、茜ちゃんだ」
 そのとき、懐かしい平和そうな声が耳に届いた。声のしたほうを見ると、そこに立っていたのは紛うことなくルームメイトである。はぐれている間に新はなぜか生徒会長から男根を奉仕され始める怒涛の展開だったが、やはりルームメイトと再会した安心感は何物にも代えがたかった。
 男根へ注入される快感が、一気に現実感を伴ったものとして新に流れ込まれる。
「で、出ちゃいます。もう出しちゃいますよっ」
 勢いよく飛び出した精液は宙を飛び、みちるの体に衝突した。
posted by おむすび三太 at 19:35| 7月26日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月18日

午前11時15分

 新はだんだん大きくなってくる大神先生の無表情な顔を、はらはらした気持ちで眺めていた。
 窓際に陣取った大神先生は、驚くべきスピードで少女の胸囲を計測してゆく。左からやってきた少女の肩を軽く抱き留め、右手を背中に回したかと思うと、次の瞬間に少女のブラジャーは大神先生の左手によって掴まれている。そのブラジャーを後方にあるカゴに投げ入れればすぐに計測開始だ。左手を少女の背中に差し入れて、右手に持ったメジャー(つまり掌でメジャーを掴みつつ、指先のみでホックを外しているということだ)を引っ張る。左右で同時に引っ張り、少女の身体の前面で交差させる。交差させるのは蜂蜜――すなわち左乳房の乳頭部だ。わざわざ乳頭部で計測するのは珍しいことだと思うが、里見夏子から聞いた話によると、女の子の白い肌の上だとメジャーが同化してしまって見えにくいため、桃色乳首の上で数字を見るのだそうだ。もう何年も専門で胸囲を担当している大神先生の計測は、とにかくシステマティックに、様式美が出来上がっているのだった。計測した数字を大神先生が無感動な口調で読み上げると、横にいる女性の先生が計測表に書き入れる。どう考えても普通は逆の役回りなのだが、この学園でこのことに疑問を呈する者はひとりもいなかった。大神先生以外に、いったい誰が3日で全校生徒1200人の胸囲を計れるだろう。計測された少女はカゴの中のブラを再び着けて、次の計測場所へ移動する。
 華麗すぎる大神先生の手捌きによって、あんなに長かった列が次々に消化され、どんどん自分の順番が近づいてくる。新の動悸はいよいよ激しくなる。日ごろ寮内では素っ裸で過ごしている新が、今日はショーツにブラを身に着けているというのに逆に心細い。
 ちなみに中学1年生ではブラを着けていない子も多く、そういう生徒は1日中ずっと下着姿で行なわれる身体測定を、ショーツのみで行なってもいいことになっているが、なぜかそういう者は皆無だった。やはりいくら女子校とは言え、1日トップレスで過ごすというのは抵抗があるらしい。そのため宇佐木学園では、大抵の子はこのあたりのランジェリー試験や身体検査の時期に初めてのブラを着ける。
 新は先日のランジェリー期末試験に続き、もちろんブラジャーなんて着けたくなかったが、しないと逆に目立つという里見夏子の進言により仕方なく着けた。ランジェリー期末試験でいくらか慣れたが、やはり男である自分がブラジャーをしたところは不格好で、変態的で、変に興奮した。中学1年生らしい面積の大きい綿のショーツの中で、新のペニスは常に半端な勃起を保ち続けていた。
「次」
 気が付くと目の前には誰もいなかった。大神先生がつまらなそうな顔でこちらを見下ろしている。
 新はおずおずと大神先生のほうに歩み寄った。
 その瞬間、前に並んでいた少女たちがされていたように、左肩を抱き止められ、右手が背中に回される。背中を突かれる感覚はほとんどなく、スワッとした感覚がしたかと思うと、既に新の胸からはブラジャーが姿を消していた。遠目に見ていたときから感心していたが、いざ実体験してみて改めてすごいと思った。なんというテクニックだろうか。それからメジャーが胸に這わされる。メジャーは冷たいのかと思いきや、朝からずっと少女の胸に巻きつかれているためだろう、むしろ温かかった。
「70.2」
 大神先生が無感動な口調で計測値を読み上げた。
posted by おむすび三太 at 11:15| 7月18日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月12日

午後2時00分

「新、ファーイト!」
 チアリーディング部の先輩、6年すこやか組の天野里佳が新に向かって応援の言葉を送る。
「わあ、すごいすごい。まだいけるね。それじゃあもうちょっと水を増やすよ」
 そう言うと里佳のルームメイトで料理部の稲葉さくらが、再びプラスチックの水差しを持ち上げた。1リットルも入る水差しは、先ほど2杯目を汲んできたばかりなので冷水でなみなみと満たされている。さくらはそれを注ぎ口に近づけると、とろとろと薬缶の中に注ぎ込んでゆく。
 水差しの水が薬缶に移ってゆくにつれ、ズズン、と薬缶が重みを増した。
 新はそれを勃起した陰茎の根元で感じていた。
 ランジェリー期末試験が無事に終わり、今週の宇佐木学園は試験休みである。そのため新は毎日いろんな部屋を遊び歩いていて、今日は天野里佳と稲葉さくらの部屋にやってきていた。
 天野里佳はチアリーディング部の先輩で、自他ともに認めるちんこ好きである。ちんこを悦ばせるテクニックは超一流で、大神先生も一目置いているといわれる。そのため新がチアリーディング部に入部すると決めた際には大喜びしたそうだ。実際、チアリーディング部の練習に参加すると、毎回のように里佳は新のちんこをいじってきた。本当に里佳はちんこのことが好きで好きでしょうがないのだろう。
 今日ももちろん新が姿を見せるなり、早速ちんこだった。「おじゃまします」に返ってきた答えは「いらっしゃい」ではなく「いただきます」だった。そしてあっという間に新のちんこは里佳の舌の超絶テクによりバキバキに隆起させられたのだった。新の場合、1年まごころ棟の自分の部屋からエレベーターで6年生の居住区である12階まで上がって、渡り廊下できよらか棟を通過してすこやか棟にやって来るまでずっと素っ裸なのだから、里佳にとってはまったくもって好都合だった。
 そして里佳のちんこ遊びは過激さを増してゆき、いまはそそり立ったちんこの根元にやかんの取っ手を引っ掛けて遊んでいた。最初はやかんそのものの重さだけで重いと感じていたが、不思議なもので重ければ重いほどに、ちんこのほうの硬度も増してゆく。そのため稲葉さくらによってどんなに水を足されやかんの重量が増していっても、新のちんこはプルプルと震えながらやかんを支え続けるのだった。
 しかも――。
「つ、冷たいです! 里佳先輩、た、玉が冷たいですよう!」
 竿の根元にやかんの取っ手を引っ掛けると、冷水を入れてよく冷えたやかんの蓋に、垂れ落ちた陰嚢が触れるのである。蓋の表面に浮いた水滴に触れるたび、キュッとした刺激が陰嚢に走る。陰嚢を冷やすのは金冷法と呼ばれる昔ながらの男性機能の鍛錬だ。そのせいもあって陰茎はますます漲ってしまう。冷えた陰嚢はいちど身体の内側に入り込むが、時間が経つとまた垂れてくる。垂れると蓋に当たる。冷たい蓋に当たると強烈な快感が襲う。そしてちんこが力を増す。
 さすがは天野里佳だった。この繰り返しは、そのまま超絶技巧の奉仕に他ならなかった。
 射精が近付くと普通、陰嚢は持ち上がってゆく。しかしもう、なにを理由に陰嚢が持ち上がっているのか新は分からなくなっていた。分かっていたのはとにかくただひとつ。
「り、里佳ひぇんぱいっ! ぼ、僕、しょろしょろ限界れす!」
「えー。もう? まだまだがんばんなよ、新。先輩命令だよ。フレッフレッ新!」
posted by おむすび三太 at 14:00| 7月12日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月09日

午後2時40分

 テスト休みでチアリーディング部の練習はない。みちるは例のごとくソフトボール部に行ってしまって、えれなも外出、心ちゃんは生徒会活動で、新はとことん暇だった。
 仕方がないので寮のなかをぶらぶらする。もちろん裸だ。陰茎をぶらぶらと揺らしながら、新は女子寮の中をさまよっていた。
 寮は各学年の同クラスでひとつの棟となっていて、その中での移動は割と自由である。また同学年であれば同じ階層になって渡り廊下で繋がっているため、別棟の同級生のもとに行くのも難しくない。ただし別棟の他学年に行くのはけっこう面倒臭い。新の持っているまごころ組の学生カードでは、きよらか棟やほがらか棟のエレベータは稼動しないからだ。そのためどうしても目的地がある場合は、まごころ棟のエレベータでその階まで移動してから、渡り廊下を渡る必要がある。しかし渡り廊下というのは、棟の編成が示すようにクラス縦割りの単位が多い宇佐木学園において、唯一と言っていい学年単位での区別であるため、1年生の新が5年生の渡り廊下を歩くのはちょっと勇気が要る。5年生の渡り廊下は、基本的に5年生だけのものなのだ。宇佐木学園に学年対抗の行事はないが、どうしたって他学年とは話せない話だってある。例えば6年生を送る会の打ち合わせとか。そのため渡り廊下には伝統的に、他学年を排斥する空気が出来上がっていた。もちろん面と向かって見咎められはしないものの、あまりいい顔で見られない。新でさえ歩くのに勇気がいるのだから、他の女生徒にとっては至難の業に違いない。新も、どうしてもチアリーディング部の先輩である天野里佳に呼ばれたりしない限りは、極力そんな移動はしない。
 だから暇を潰すために寮を散策するとなった場合、新の行動範囲はまごころ棟の全域か、あるいは別棟の2階および3階(1年生の居住区)ということになる。
 今日は縦移動で行こう。
 新は学生カードをエレベータにかざし、箱の中に入ると、8階のボタンを押した。
 8階に着いてぶらぶらしていると、「あ、新くんだ」と話しかけられた。見やると、部屋の扉から4年生の村崎翔子が顔を出している。ちょうどどこかへ行こうとしていた瞬間だったらしい。
「なにか用事?」
「いいえ。暇だからぶらぶらしてたんです」
「そうなんだ。じゃあ私の部屋に来たらいいよ。いま渚と、あとなんか演劇部の1年生の子が来てて、梓と3人で遊んでるから。私はちょっと園芸部の活動があるから行ってくるね」
「はい。ありがとうございます。翔子先輩もお花の世話がんばってください」
「ありがとう。こんど一緒に遊ぼうね」
 そう言うと村崎翔子はいま新が乗ってきたエレベータのほうに歩いていった。
 開け放たれたままの扉から、「すみませーん」と声を掛ける。
「1年生の中埜新です。梓先輩、おじゃましていいですか?」
「あら、新くん? どうぞどうぞ。いまちょうど渚と未来と3人で遊ぼうと思っていたところだったから。新くんがいたらちょうどいいよ」
「えっ、未来ちゃん? 未来ちゃんが来てるんですか?」
 
posted by おむすび三太 at 14:40| 7月9日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月03日

午後5時00分

 コンコン、と部屋の扉をノックされてドアを開ける。
 するとそこに立っていたのは日野心と、もうひとり新の知らない女子生徒だった。黄緑色のブラウスを着ているので、えーと、ブラウスはきよらか組で、黄緑色は3年生だったよな、自分と同じまごころ組の渚先輩は黄緑色のポロシャツを着ているし、と新は見当をつけた。
 しかし3年きよらか組の先輩がいったいなんの用だろう。
「あのね、新く――」
「中埜新くんね、はじめまして。もちろん私はずっと前からあなたの存在には気付いていたけど。3年きよらか組の里見夏子です。心ちゃんとは一緒に生徒会をやっているの」
 新に向かって心が説明をしようと口を開いたが、それを遮るように3年生の彼女が話し始めた。
「今日はあなたに確認しておきたいことがあって来ました。いまちょっとお話できるかしら?」
 里見夏子はたったふたつしか年齢が違わないとは思えないほどにしっかりした口調でしゃべった。さすがは生徒会に所属するだけあって利発なのだろう。
「はい、別に大丈夫です。……じゃあ、どうぞ」
 新はふたりを部屋の中へ招き入れる。
 部屋の中央に置かれたテーブルでは、南野みちるがノートに目を落としていた。
「どうしたの新? お客さん誰だった?」
「はじめまして、南野みちるさん。3年きよらか組、生徒会副会長の里見夏子です」
 いきなり毅然とした声が耳に届いたものだから、みちるは慌てて顔を上げた。
「あっ、わっ、里見先輩だ。こ、こんにちは。……里見先輩がどうしてここに?」
「新くんにお話があってお邪魔したの。テスト勉強中に悪かったわね」
「みちる、里見先輩を知ってるの?」
「だって里見先輩は中等部の生徒会長じゃない。式とかで何度も見てるでしょう。本当に新は人の話をちゃんと聞いてないんだから、まったく」
「そう。その通り。問題はそこなのよ」
「えっ?」新とみちるは一緒に間抜けな声を上げる。
「新くんは人の話を聞いてないし、みちるさんも新くんと一緒に暮らしていて感覚が麻痺しているから、ふたりとも危機感がないんでしょうけど、明日からの期末考査、いったいどうするつもりなの?」
「どうするつもり、って。……だから今こうしてテスト勉強を」
 新がおずおずと答えると、
「そういうことじゃないの。分かってる? 宇佐木学園の期末考査は、カンニング防止のために全員下着で行なうのよ。新くんはちゃんとその対策をしているのか、って私は訊いているの。上はスポーツブラで隠せるとしても、問題は下よ。新くんは女の子用のショーツを持っているの? それにたとえそれを穿いたとしても、股間に不自然なマ、マリモッコリがあったらそれこそカンニングを疑われるわ。疑われて確認をされて、それで男の子だってことがバレたらおしまいじゃない」
 
posted by おむすび三太 at 17:00| 7月3日 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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